もしも言葉があったなら

好きなものについて巡る日々

好きをやめられない病

活動自粛。

様々な意見を見た。

その時、自分の持っている感情は一体何なのだろうと考えた。

怒りでも悲しみでもなかった。

昨日の時点では不安に押し潰されそうな気持ちだったのに、今は負の感情がない。

心が空っぽだと思った。

けれど、好きという気持ちは変わらずそこに残っていた。


私のジャニーズファンの始まりは彼だった。

遡れば5歳頃からその片鱗はあったが、11歳のとき彼をある番組で初めて見て「この世にはこんなにかっこいい人がいるのか!」と衝撃を受けた。

それからもずっと変わることなく、彼がこの世で一番かっこいいと思って生きてきた。

一般的な尺度で測ったら彼よりも顔のかっこいい人はいる。

けれど、私の中ではずっと、世界で一番、銀河で一番かっこいいのである。

気がつくと、もうそれは自分の人生の半分ほどになっていた。

人生の半分近く、彼のことを、「かっこいい」「好きだ」と過ごしてきた。

正直、これまで何もなかったわけじゃない。

知っていることも、知らないこともきっとあった。

それでも迷わず好きだった。

私にとっては与えられてきた幸せの方がいつだって大きかった。

大きな幸せも、小さな幸せも、かき集めればそれは山のようにあって、簡単には崩せなかった。

ひとつ変化があったとすれば、彼だけでなく4人全員を好きになっていたことだ。

彼と、そして彼らの存在が、知らない間に心に深く根を張っていた。

ここまで大きく育った木を前にして、私はそれをどうこうしようとは思わない。

それは諦めではなくて、私にとって大切だからである。

ただただ好きという気持ちだけが自分を突き動かしている。

ずっと前から、自分には好きしかない。

病的かもしれない。

それほどに、好きという感情だけが満たしている。

彼を信じるとか信じないとかではなくて。

信じているのはここにある好きという気持ちで、それだけが今はっきりと言える私にとっての真実である。


考えは人それぞれ。

優劣はない。

私は好きという自分の気持ちを信じている。

それだけだ。